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第8話 神級魔導士と悪魔祓い②

last update publish date: 2025-12-19 11:32:27

魔力を貯めていた悪魔の手が突然刃物で斬られたように落ちた。

「なにっ?」

すると今度は周囲にいた悪魔達がバタバタと倒れていき、悪魔の心臓部分には深い切り傷があった。

「まさかっ、俺以外の悪魔がほとんど全滅だと!?」

騎士達はいきなりの悪魔の全滅に戸惑ったがそれが誰の仕業かすぐに分かった。

「これは、もしかして…」

「ああ、間違いない。この魔力は、この魔力は我ら騎士団最年少で最強の方、団長 だ!」

この国の団長は歴代初の10代の団長だが他の国ではこういう噂を聞く。

イフリークの騎士団団長の実力はは数で表すと国の騎士5000人の強さに等しく、

戦場では自分は無傷で相手を全滅させる力を持つと言われている。

そのため、今まで相手からダメージを受けたことが一度もないと言われている。

「団長が来たのか!どこだ、どこなんですか!?」

「俺はここだ!」

その声は悪魔の背後から聞こえ、悪魔の方を向いた。

団長の横には団長以外に金髪の少女、ミーナが隣に立っていた。

「あの子は、ミーナじゃないか!?」

「ほんとだ!あの悪魔祓いと一緒じゃないのか?なぜ団長と!?」

騎士達の声が聞こえたミーナは驚きながら。

「えぇー!?カイルってもしかしてエバルフさんが言ってたこの国の団長なの!?」

「そうだよ。俺はこの国の騎士団団長。カイル・エリオンだ。ん?」

カイルはこの状況を見て気づいたことがある。

サージスがいない。

それに気づき、カイルは目の前にいる悪魔に向かって。

「ちょっとそこのマッチョな君?俺の部下のサージスががここに来てたよね?サージスはどこ行ったのかな?」

カイルは顔を笑顔にしながら尋ねた。

「ちょっとカイル君!?今この状況でその笑顔はおかしいよ!?」

「おかしくないだろ?人に物を尋ねる時は相手が答えやすい様に対応しないと相手が怖がっちゃうだろ?」

そう言ってカイルは笑顔のまま悪魔に尋ねた。

「おい、小僧。殺されたいのか?」

「殺す?そーゆー言葉は言わないほうが良いと思うよ?」

「何ぃ?」

「なぜならさー」

シュッーー。

カイルが離れた場所から剣を振ると悪魔の体が縦一直線に斬られた。

「グギャアアァァぁ!!!」

悪魔は血を吹き出しながら地面に転がってジタバタした。

するとカイルはさっきまでの笑顔を消した。

そして鋭い眼光で悪魔を睨みつけ。

「全部自分に返ってくるからだよ?それに、サージスは君が殺したんだろ?だったら話が早い。君が俺に殺すって言った様に、俺が君を殺してやるよ。」

そう言ってカイルは片方だけ持っていた剣ともう1つぶら下げていた剣を腰から抜いた。

カイルは両手に長剣を持つとミーナはその場から離れた場所に移動しようとした。

しかし、カイルは

「離れちゃダメだ!俺の領域にいろ!」

「え、領域?でも離れないと戦えないでしょ?」

「外にいるよりは俺の領域にいた方がいい。大丈夫だ。君は怪我しなくて済むから。」

「え、どういう事よ?そもそも領域って何よ!…って来たわよ!」

血を抑えながら悪魔は立ち上がり、物凄い形相でカイルを睨みつけた。

そして、そのままカイルとミーナの方へ襲ってきた。

「てめえら…仲良く死にやが…」

すると、悪魔がカイルの半径5メートル圏内に入った瞬間。

悪魔は身体中切り刻まれたように切り傷が入った。

グシャシャシャシャシャ!!!!!

「グワァァァァ!!!」

悪魔は切り刻まれたことにより、身体中血まみれになっていた。

「え、何が起こったの?」

「すまないが、今話かけないでくれ。集中してるから。」

カイルはそう言ってミーナの質問を拒んだ。

これに対して疑問に思ったのは騎士団に入りたての騎士達も同じだった。

新人の騎士が先輩の騎士に聞いてみた。

「あの、先輩。団長がさっきあの悪魔に攻撃したのは何かの魔法ですか?」

「ああ、そうだ。あの人は自分の影を一定範囲広げる事ができる。これをあの人が言うところの(領域)だ。」

よく見るとカイルの影は半径5メートルくらいの円状に広がっていた。

「そして、その領域に入った対象の敵を今みたいに剣に触れることなく倒すことができる。この影を操って相手を仕留める剣技を『黒帝剣技』と呼ばれている。」

「黒帝剣技って、あの伝説の剣技じゃないですか!?それじゃあ団長は伝説の神級魔導師なんですか?」

神級魔法とは最上級魔法よりも更に上の位の魔法で、別名『神々の魔力』とも呼ばれている。

その力は最上級魔法とは比べものにならない力を持っている。

「その通りだ。団長は1000人に一人とされる神級魔導師だ。見た目は10代後半の子供だが騎士団の中では敵なしの化け物だ。」

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